メリットとデメリット

家庭向けのエネルギー設備として少しずつ普及が進みつつあるエネファーム。ハイブリッドカーや電気自動車に次ぐ新たなエコカーとして注目を集めている燃料電池車。その両方に用いられているのが燃料電池です。家電メーカーや自動車メーカーなどが開発に乗り出していますが、どのようなメリットデメリットがあるのでしょうか。

メリット・利点

まずはメリットからご紹介します。大きく分類すると4つの大きなメリットがあり、各メリットを見ると家庭向け製品や自動車にいかに向いているかが分かります。

環境に優しい発電方法である

燃料電池の最大のメリットと言っても過言ではないのが「環境に優しいこと」です。燃料電池は水素と酸素の化学反応を利用して発電を行うため、発電時に地球温暖化の原因となる「二酸化炭素」や、大気汚染の原因となる「窒素酸化物」などが発生しません。そのため、自動車業界も積極的な開発を行っているのです。

騒音を発生させない

前述の環境に優しいという点は、太陽光発電や地熱発電などといった再生可能エネルギーを利用した他の発電方法にも当てはまる項目ですが、燃料電池のもう1つの大きな特徴が「騒音を発生させない」という点です。前述の通り、化学反応による発電であるため、タービンやエンジンは必要としません。

発電効率が良い

燃料電池は化学エネルギーを直接電力に変換することができるため、発電効率にも優れています。他の発電方法では、タービンを回すという運動エネルギーを電力に変換するため、どうしてもある程度のロスが発生してしまいます。

送電ロスが極めて小さい

エネファームのような家庭用燃料電池は、発電した電力を家庭内で使用するため、送電ロスが極めて少ないです。エネルギーの地産地消とも言えます。一方で、発電所で月電された電力は送電線から送られてくる間に送電ロスが発生してしまいます。

デメリット・問題点

何事もメリットばかりではありません。デメリットも当然あります。燃料電池も例外ではなく、問題点や克服しなければいけない課題を抱えています。

コストが高い

エネルギー設備には必ずと言っていいほど付いて回るのが「コスト」の問題です。一般家庭に導入でいるエネルギー設備として、太陽光発電や蓄電池などがよく知られていますが、これらの設備と同様に燃料電池もかなりの初期投資を必要とします。

現在のところ、燃料電池メーカー各社が再設計による部品数の削減などを始めとした様々なコスト削減に努めているほか、国や自治体による補助金制度が整備されていますが、それでも一般消費者からすると簡単に手を出せる金額とは言えません。

寿命が限られている

燃料電池の種類や規模によっても異なりますが、寿命はだいたい4万時間とされています。エネファームにしても燃料電池車にしても、24時間絶え間なく稼働するわけではなりませんので、年数に換算すると7年~10年ほどが目安と言えます。

一つ上の「コストが高い」の項目で触れましたが、燃料電池は初期投資額が相当かかりますので、燃料電池を寿命まで使用したことによる電気代金やガソリン代金の削減効果に、誰しもが必ず満足できるとは言い難いです。

エネファームと燃料電池車

冒頭でも触れていますが、これらの製品は燃料電池が用いられている代表的なものですので、それぞれについて、仕組みとメリットデメリットを別途まとめています。